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d0000995_1211380.jpgさてバスはワシントンDCに着き、私は車から降りて、バスの運転手がバスの胴体部分にある荷物の収納場所から乗客の荷物を取り出して引き渡すのを待つ。

バスの車内には天井近くに荷物を収納できる棚がありましたが、大き目のものは乗車前にバスの胴体の格納庫に預けることが出来ました。私は出来たらなるべく荷物はバスの車内へ持ち込みたい方でした。確かに私のバックパックは車内の棚に置くにはちょっと大きめでしたが、何とか置けるサイズでしたし、私のものより大きなものを持ち込んでいる人もよく見かけました。今回このワシントン行きのバスの乗るときにも当然バックパックは車内へ持ち込もうとしました。すると運転手が、「その荷物は大きすぎるから、バスの車体の格納庫に預けなくては行けない」と言いました。私は今まで車内に持ち込んでいたと反論したのですが、その運転手は頑固で模したなKら落ちたりして怪我をする人がでたら困るから預けろと言うのです。私は渋々預けました。

預けることにいやな予感を持っていた私は運転手が早く私にバックパックを渡してくれるのを待っていました。ところが・・・・・。預けた時の私のいやな予感は的中してしまいました。そのバスには私の荷物はありませんでした。運転手にとにかくバゲッジクレームの半券を見せて、私のバックパックはどこかと迫りました。不思議なものでこういった文句を言う時はそれなりの英語がすらすら出てきました。運転手が言うにはおそらく途中で止まった街で間違って私の荷物を降ろしてしまったのだろうと言った。間違いがわかれば次のバスがちゃんとこちらの送ってくれるから心配するなと言うのですが、心配するなと言われても無理。もう心配でパニック。本当に大事なものは入っていないものの、良い気持ちはしませんでした。
とにかくバスデポのバゲッジクレームで事情を話し、私のバックパックの形状や色などを報告しました。そこでも次のバスで届くだろうから大丈夫だなどといわれました。

不安を残したまま少し暗くなり始めた街にホテルを探しにバスデポを出ました。
ワシントンDCと言えばアメリカの首都、ホワイトハウスや政府の機関があるところ。私は安全で綺麗な町という意識を持っていたのですが、バスデポのあるワシントンのダウンタウンはその想像とは全く違っていました。ちょっとうらびれたような町並み、そしてほとんどが黒人でそれもあまり柄のよくないような黒人ばかりが目に付きます。あたりが暗くなり始めていたので私は怖くなってバスデポからはあまり遠くまで行くことが出来なくなりました。いまからホテル探しは危険な気がしました。しょうがない荷物が届き次第いったん次のニューヨーク行きでニューヨークへ行ってしまおうと思いました。

世の中こちらの思うようには行かないですね。
次に来た私が乗ってきた方面からのバスに私の荷物はありませんでした。再び私は文句をいいに行きましたが、心配するな次のバスで来るだろうという返事。
しかし待てども待てども私の荷物を運んでくるバスはありませんでした。
そしてついにその日の最終バスにも私の荷物はなく、私はワシントンのバスデポで夜を明かす羽目になってしまいました。
このときに初めて「ああ、こんな旅行に参加しなければよかった」と後悔の念が沸き起こりました。
バスデポでは下手に寝込んで財布やパスポートを盗まれても大変とおちおち出来ず、睡魔と不安との戦いでした。
気の遠くなるようなバスデポでの長い夜の時間が過ぎ、次第に夜が明け始めた。そして、朝のバスが到着し始めました。バゲッジクレームに行き私の荷物がとどいていないか聞くと、これがお前のものかと、指差す先にオレンジのバックパック!
天は私を見放さなかった。自分のバックパックに再会できました。
もうこんなワシントンDCにはいたくもないと次に出発するニューヨークへのバスに私は乗り込みました。もちろん意地でもバックパックは持ち込みました。
by Marrrsan | 2006-06-07 00:50 | ・懐古的旅行記 | Trackback | Comments(6)