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2005年 06月 25日 ( 1 )

霧の旗

松本清張原作のこの作品はこれまで私が知っているだけでも9回も映像化されています。(映画化が2回、テレビ化が7回です。)それだけ製作者、および役者にも魅力のある話なのでしょうか。
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最初の映像化は山田洋次監督によるもので、倍償千恵子の主演です。
その後テレビで、広瀬みさ(NET今のテレビ朝日)、栗原小巻(フジテレビ)、植木まり子(NHK)、大竹しのぶ((日本テレビ)、安田成美(テレビ朝日)、若林麻由美(フジテレビ)そして星野真理(TBS)が演じ、山口百恵も映画で演じました。d0000995_1437261.jpg

私が実際に見たのは倍賞千恵子の映画版、栗原小巻版そして、一部見たのが植木まり子版、星野真理、そしてテレビで映画の山口百恵版です。

はじめてみたのが1969年にフジテレビの「おんなの劇場」シリーズで放送された栗原小巻バージョンで、詳しく話しは知らないまま引きつけられてみました。はじめてみたのでこの作品が「霧の旗」と聞くとまず思い浮かぶ作品で今も好きな作品として心に残っています。。

これだけ映像化されているのでそれは一つくらいは見た人もおおいと思いますが、簡単にプロットを紹介すると、(原作を読んでいないのでフジテレビ版をベースにしています)九州で金貸しの老婆が殺害され、主人公柳田桐子の兄がその犯人として逮捕されます。兄の無罪を信じる桐子は有名弁護士に依頼しようと上京し有名な大塚弁護士に事件の依頼をしますが、弁護料が払えないという理由でことわれれます。そうしているうちに彼女の兄は殺人犯の汚名を着たまま獄死してしまいます。
殺人犯の妹として田舎では住めなくなった桐子は東京に出て、高級クラブのホステスとなり、そこで大塚弁護士と再会します。もちろん大塚は桐子の事は覚えていません。
ある事情で大塚は桐子の兄の事件に興味を持ち、独自で調査し桐子の兄の無罪を証明する事実を発見します。しかし事件は桐子の兄の死によって終わっているので、大塚は自分の調査結果を闇に葬ります。

しかし桐子はやがてこの事実を知り、貧しいから、弁護料が払えないから弁護しない、無罪の事実を知りながら公表しないという大塚に復讐を誓います。

桐子の復讐は不条理な点もあり納得できないのですが、応援したくなるところもあります。大塚を陥れるためにある意味桐子とは全く関係ない大塚の愛人を巻き込むところが、桐子を完全に好きに成れないところです。桐子の復讐は全うされますが、復讐が全うされたことです清々したという物ではありません。元来復讐とはそんなものかも知れません。単なるハッピーエンドな終わり方をしないこのドラマがとても好きでした。
このドラマはギャラクシー賞(批評家賞)と期間作品奨励賞を受賞しているとの事。1969年というと多分この作品は残っていないのでしょうね。(当事カラービデオは高かったので消去しては使い回しをしたらしい)

ちなみにこのフジテレビバージョンで大塚弁護士を演じた三国連太郎は、山口百恵主演の映画版で再び大塚弁護士役を演じています。
by Marrrsan | 2005-06-25 09:29 | ・懐古的TV | Trackback | Comments(6)