もくろみ 2
2008年 05月 28日
加賀乙彦の初版本コレクション
初版本に関しては、北杜夫のほかに加賀乙彦の作品を集めていました。
加賀は北と比べるとそれほど一般の人に人気があると言う作家ではないと思ってました。
しかし私は彼の作品が好きで、特に「フランドルの冬」を読んで以来彼のとりこになりました。
彼のエッセイ集「あの笑いこけた日々」も面白くこの2冊を読んで、大ファンとなりました。
彼の本はそれほど読まれていないのか、一般の本屋さんでも第1版が簡単に手に入りました。つまり彼の本は増刷されていないと言う事です。また古本屋でも彼の本を見つけると大体それは初版本でした。
さすがに谷崎賞を受賞した「帰らざる夏」は増刷されていて、初版本は見つかりませんでした。
小難しそうなタイトルのエッセイ集「虚妄としての戦後」や「仮構としての現代」も読んでみるとそれほど小難しいものではなく、私は気に入りました。
思い出深いのは、「宣告」という小説で、これは最初「新潮」に連載されていました。私は当時学生で、読みたいと思いながら、雑誌連載中に読むのはどうも気が乗らず、単行本化されるのを待ちました。大学卒業後、新宿でアルバイトしながら専門学校へ行っているときにこの本が単行本になりました。私は紀伊国屋の近くでバイトをしていたので、良く紀伊国屋に立ち寄っていました。私は本が出るや即、「宣告」を買ったのですが、紀伊国屋ではなんと数日後、加賀乙彦が来店してサイン会を開くと言う張り紙が・・・・。本を早く買いすぎました。
サイン会の日、私は近くで本を買った人にサインする加賀乙彦を見てました。
加賀乙彦の本も残念ながら、それほどの値上がりをしていませんね。これから彼が何か大きな賞を取るとかしないと無理かもしれませんね。
でも私は加賀の作品が好きなので、別にかまいません。
やはり紀伊国屋の主催ですから、紀伊国屋で買った人がサイン会の列にならべました。
再版に至らないのは、マッカラーズはそれほど一般に人気が無いからでしょうか。
ぜひ原語で読んでください。
紙で読む文化も衰退し、その時に天然記念物的
存在として価値が再確認されるかも~♪
それまで大切に保管なされては?(笑
私も物置の整理をしていたら、「楡家のひとびと」が
出てきました。でも、昔の本って活字が小さいので、
読んでみようとと取り上げたオットはすぐに断念したそうです(爆
PCのように拡大できませんものね。
拡大鏡片手に読んだりして、、、www
新聞を読む人が90%近くいるという調査結果もあったとか。
紙の活字文化はなかなか滅びないようです。
これからの本の活字は大きくなるでしょうね。
私の友人は拡大鏡を片手に読んでます。