安寿と厨子王丸
2007年 12月 23日
小学校2年生頃でしょうか、町の小さなたった1軒の映画館でこのアニメを見ました。
劇場で見る初めてのアニメだったかもしれません。幼い私はとても感動しました。東映は当時かなりディズニーのアニメを意識して作っていたようです。
ご覧のように、ディズニーアニメを意識したような、かわいらしい動物が主人公を取り巻いています。
この作品の原作は森鴎外の「山椒大夫」ですが、子供用にかなり脚色が加えられて
仕上がっています。後年原作を読もうとしましたがなんか難しくて、しかし映画と違うような感じで投げ出してしまいました。
姉が弟を救うために犠牲になると言う基本になるテーマは同じものの、死んだ姉が白鳥になって弟を導くというような描写があり、私は原作もそういう話だと思ってました。
上の写真は感動のクライマックス、青年になった厨子王が母親と再会する場面です。
アニメの動きもディズニーのようにスムーズなフルアニメーションで、小学2年の子には非常に印象が強く感動的なアニメでした。一度TVでの放映を一部見た記憶がありますが、ぜひもう一度DVDで鑑賞してみたいですね。
今回これを描くためにちょっと調べたのですが、声の配役陣のすごいこと。
佐久間良子、平幹二郎、北大路欣也、山田五十鈴といった現在大物俳優となった人たちが多数出ています。当時東映の契約俳優だったのでしょうね。
色を覚えていないのでTVだったのでしょう。お姉さんの安寿がとても美しいので羨ましかったのと厨子王が山椒太夫に焼け火箸を額に当てがわれる強烈なシーンが印象にあります。
盲目になった母との再会シーンはこの絵を見て思い出しました。
いまYahoo動画でも配信されてますね。
ヘェ~、Yahoo動画で配信されていたのですか。日本に帰ったら見てみよう。その頃まで配信しているかな~。
「安寿と厨子王」と言うのが子供のときは正式なタイトルだと思っていたので、原作が「山椒大夫」というのが驚きでした。なせ悪役がタイトルになるんだと思いました。
アニメは母親に会えたところで、ハッピーエンドでしたね。
でも私は姉が死んで、完全なハッピーエンドには感じられなかった。
最後はどうにかして姉も生き返ってくるのではと思ったりしました。アニメなので何でも可能だと思ってました。