ロンパリ吝嗇訪問記 2度目の土曜日
2007年 02月 04日
「せっかくの旅行だから、今日からは自分の好きなところへ行きます。ガイドはありがたいけれどもっと自由に動き回りたいので好きなようにさせていただきます。」
不満そうな J でしたが渋々納得しました。しかし午後には大英博物館を見せたいと言うので興味あるのでいっしょにいくことにしました。
それでも午前中は自由にバッキンガム宮殿、ピカデリーサーカス、ギャラリーなどを見て J フリーの時を過ごすことが出来て満足でした。
大英博物館では東洋美術品の展示のあるところを中心に見てまわりました。
夕方、 S と落ち合うためにコベントガーデンで待ち合わせをしたのですが、 日が暮れてからコベントガーデンにあまり来たことのない J は道に迷ってしまいあちこち歩き回りました。ようやく約束の場所を見つけて、無事 S に会うことが出来ました。 J と S のお気に入りのトレンディなレストランに連れて行ってやると言われ、期待しました。確かに人気があるのか店の外に長い行列が出来ていました。 S が予約を取ってあったので店の内部には早く入れましたが、やはり待たなければならない状態でした。
その店はどうも若者中心で、やかましい音楽が流れ、店のデコレーションはなんと言うか、工場のような感じでした。相当やかましく中で会話するのも難しいくらい。やがて本当のレストランの中へ導かれました。そこは地下で天井が低く、やかましさは待っていたところよりうるさいくらい。
混んでいたので、他の客と相席のような場所に案内されました。近くにクーラーがあり冷たい空気が直接あたってきます。トレンディが何かしらないけれど私には最悪のレストランと思われました。怒鳴りあって会話をしなくてはならず、何故このレストランを J と S が好きなのか全く理解できませんでした。食べ物もたいしたことはなかったと思います。とにかく、やかましいと言う記憶だけが残っています。
J がトイレに行ってみて面白いからと言ったので、丁度用足しに行こうと思っていたので行ってみました。トイレのドアをあけて中にはいると、特に変った感じでもありません。シンプルで無機質な印象で、やはりどこかの工場の中のトイレと言う感じでした。さて、用が済むと突然若い男が近くに立っていました。何か一言叫ぶとその男が白いものを投げつけてきました。驚いて反射的にそのものを受け止めました。それは手を拭くためのお絞りでした。 J が面白いと言ったのはこのことかと思いました。チップをこの男に上げるべきか迷って、結局あげずにでてきました。
もうしばらくレストランの喧騒に耐え、やっとレストランを出ました。全く耳鳴りがするような場所から出られて、一息つきました。
この後007の映画を見て帰途に着きました。
J は明日 S がスウェーデンに帰るので朝早く起きて空港まで見送りに行くと言いました。どうぞ見送ってきてくださいと言おうとすると、お前も一緒に来いと命令するのです。何故私まで行かなければならないのかわかりません。しかし、理屈もへったくれもなく、 J の勢いに負け早起きして S の見送りに行くことになってしまいました。
そこまでお人よしじゃないですよね。
この訪問記の題名「吝嗇」はこう言うところに意味があります。
出て行けば金がかかるでしょう。
このくらいの事に耐えなければ。数日でおさらばすればそれで済むことで、その後関係をたてば良いと思ってましたから。
●novaさん
このくらいの事に耐えなければケチ旅行は出来ません。
まあ、正直相当頭に来ましたが。