天上の華
2005年 05月 07日
普段はあまり花の絵は描かないのですが、この年所属するグループで「はな」をテーマとする展覧会をやるというのと個展もあったので、集中的に花の絵を描いていました。
マンジュシャゲですが、日本だとお彼岸とかを連想し、どこかあまりいい雰囲気をもたない花かもしれません。実はこのマンジュシャゲは日本のものではなく、ニューオリンズの以前住んでいた家の前にある小さな前庭にある年突然咲いたもの。珍しくて花瓶に飾っておいたものを写真にとっておいたものです。ただきれいに咲いているものより少し枯れ始め花弁が垂れ下がり始めた方が好きで、この写真を撮ったようです。いつか絵に描こうかと思いながら数年が経ち、このグループ展のときに描くことにしました。
個人的には気に入っていましたが、日本ではやはりマンジュシャゲの花は絵としても飾りたいという人は少なくあまり人気はなかったようでした。
アメリカに持ち帰って、翌年の個展の時に展示したところ気に入った人がいて売れました。
辞書を見たら「マンジュシャゲ」とは天上の華という意味があるというので、絵の題名は「天上の華」としました。