コロネットブルーの謎 (Coronet Blue)
2005年 08月 31日
さてこの作品はミステリー仕立てのとても興味をひく設定になっていました。
ある若い男が車ごとニューヨークの港に突き落とされ、助けられた時にまったく記憶を失っていて、覚えているのは「コロネットブルー」という言葉だけというところから物語は始まります。この言葉を手がかりに、自分が誰かなのか、何故自分が車ごと突き落とされたのか(つまり殺され様としていた)を突き止めていくという筋立てで、謎の解明をしながらも、命を狙われ危険な目にあう主人公にはらはらどきどきする作品です。
この作品は1965年に制作されましたが、アメリカで放送されたのは1967年の夏でした。CBSは13話のエピソードを発注しましたが、この作品がインテレクチャル過ぎて一般の人には向かないと判断し、お蔵入りにしてしまったのです。アメリカでは夏のシーズンは再放送かどうでも良いような作品を穴埋め的に放送します。この「コロネットブルーの謎」はそんな運命になっていた作品でした。
何の期待もされず、穴埋め的に放送が開始されたところ、批評家からは高い評価を受け、口コミでこの作品の面白さが広がり、思いがけずヒット作品となってしまいました。
すでにキャンセルされたシリーズでしたが、視聴者の評判にCBSは続きを作ることを決断したのですが、主演のフランク・コンバースはすでにほかの作品の主演が決定していて、残念ながら続きは作られませんでした。
このため「コロネットブルー」が何を意味する言葉なのか、主人公は何者なのかというのは永遠に明かされることなくまさに謎のまま終わってしまった作品でした。
この作品の主題歌も印象的なもので、「Coronet Blue~, Coronet Blue~」と繰り返される唄の部分のメロディーは記憶にあります。下のアドレスのHPの下のほうにあるTheme tuneというところをクリックするとオープニングの語りとテーマ曲を聞く事が出来ます。
http://epguides.com/CoronetBlue/
さて、「コロネットブルー」は永遠に謎のままかと思っていたところ、あるアメリカのサイトに原作者が想定していた秘密を語った文を発見しました。
原作はラリー・コーエン (Larry Cohen) という人で有名なThe Defendersという作品の脚本などを書いている人で、この「コロネットブルーの謎」は実はThe Defendersのなかの"The Traitor"というエピソードを元に考えられた作品だということです。
主人公は実はアメリカ人でなくソビエトのスパイだという設定で考えられていたようです。それゆえにアメリカで彼を知るものはいなかった。「コロネットプルー」というのはそのスパイ組織の名前で、彼はアメリカ側に寝返りをうとうとしていたのでソビエトの諜報機関から命を狙われていたというのが真相として考えられていたようです。
しゃぼん玉でひっかかったから、早くさっさと書きたい物を書かなくっちゃね・・・イソガシイソガシ、、、、、
genovaさん、しゃぼん玉でひっかからせてゴメンナサイ(汗)…
そういえばそうでした、プリズナーって民放でも放送されたんですよね。すっかり忘れていました。アメリカでも見た事あります。カルト番組ですねこれアメリカで。
●novaさん
そうなんですよ、回想しているひまはないんですが、ここからでは何も出来ないというのも事実。市内にはしばらくはいることもできないようですね。アパートに電話を入れたら、一応呼び出し音が鳴ったのと、近所の知人にかけたら留守電が答えました。電話回線は繋がっているようです。私の近所。電気も大丈夫なのでは。住んでいるあたりはわりと高いところで今のところ浸水も大丈夫のよう。あのあたりを映すニュースがないということは問題がないからと勝手に思っています。ニュースは被害の激しいところを映したがりますからね。