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ロスへ険しい道

これはある男が難関を越えロサンゼルス空港までたどり着く話である。(笑)

ニューオーリンズからの飛行機は12時45分発のサウスウエスト航空だ。11時に空港につけば問題はないはず。10時半でもいいけれど、でもちょっと早めの10時にタクシーを呼んで出かけることにした。タクシー会社に電話を入れると、すぐにタクシーをよこすというので、まとめてあった荷物をアパートから持ち出し、アパートのゲートを出て待つと、ほんとすぐにもタクシーはやってきました。来たタクシーはちょっとおんぼろ系だけどこんなにスムーズに対応するタクシーはありがたい。荷物をトランクに詰め込み、タクシーに乗り込み、出発進行。これで順調に飛行場につくだろうと一息つくと、
なに~~~~!

タクシーは5ブロックほど行ったところで、急に停車。どうしたんだろうと思っていると、「エンジンがいかれました。他のタクシーを呼びますので、乗りかえてください」
え~~!そんな。
でも、早めにタクシーを呼んだのでちょっとの時間のロスは心配ないだろう。
なんと他のタクシーはたったの2分後には到着。荷物をつみかえ、新しいタクシーに乗り込む。今度のタクシーは結構新しくエンジンも壊れることなく、なんと20分くらいで空港に到着。速い、速すぎる。私はオンラインで
チェックインしたので、預ける荷物がなければそのままゲートにいけるのだけど、預ける荷物が2つあったので
結局はカウンターまで行く。手続きをすませ、自分でちょっと離れた場所まで荷物を運び、そこでX線の検査をするのである。私は荷物を持って行き、あとは任せてゲートに向かう。今回は一応金属の付いているものははずして、全部トレイの中に入れて、金属探知機を通過。実は来る時はベルトをしていたために、探知機にひっかかり、身体検査をされ、ベルトをはずして通ったら反応がなかったので無事通過と言う経験があったのです。
これで検査は終わり、気分は軽やかに出発ゲートに向かって歩いていると、
「サウスウエスト航空の乗客のMarrrsan 荷物の検査の所までお戻りください」と名指しのアナウンスが。
私は空港で個人的に呼ばれたのは初めての経験。しかも日本語の私の名前を正確に発音されたのを聞いたのは27年いて2回目の経験。(1回目は大学院の卒業式で名前を呼ばれた時)正確な発音だったのですぐに気が付きました。急いで戻ると、検査員が私のスーツケースを開けて、ある品物をとりだし、「これは何だ」と質問しました。正直その品物は不審げでスーツケースを開けられたら質問されるだろうとかすかに思っていました。「それはリトグラフという版画制作に使うものです。xxxxxというものです。」と言うと、そばにいた検査員が「なに~!xxxzx!」と似た発音の危険物の名を言いました。
「いいえ、xxxxx です。」
「何だそれは」
そこで細かく説明し、最後に検査員は発火性の物かどうかを聞いたので、そうではないというとスーツケースに戻し、ではもう行ってもいいと言い、スーツケースを閉め始めるのを見届けると私は又金属探知機の検査の所を通過してゲートへと向かいました。


あとは何事もなく、飛行機も平穏に航行し、ロサンゼルスには予定時間どおりに到着しました。まずは迎えに来てくれるさむさんに電話を入れ連絡がとれると、荷物の出てくる場所へと向かいました。わりと早めに最初の荷物は出てきました。ところが2つ目がなかなか出てこない!ついにカラセルは止まり、もうすべての荷物が出終わってしまった。それでも私の物は出てきません。ここは旅慣れた私。すぐにはパニックにはなりません。もう一つの物はオーバーサイズのものだったので、出てくる場所が違うということを思い出し、オーバーサイズの場所に行きました。ところがオーバーサイズの場所には何もついていません。パ、パ、パニックになりそう。係員がいたので聞くと、「あ、今連絡があって取りに行っているところですよ」と言うので一安心。
取りに行った係員が持って来たものは私のものではありません。パパパパパパパ、パニックになりそう。
「もう一つありましたから、持ってきます。」なんだ、まだあったのね~。
で、持ってきたのが私の荷物・・・・・・・じゃない!
パニックになりそうな気持ちを落ち着けて、私はたずねました。
「まだ、上の方にあるんでしょう。」
「ううん、これだけ」
なに~~~~~~!!!!
「事務所に報告してね」
と軽く云われて、パニックがくじける。

事務所に行き、荷物の詳細を伝える。
この事務所の子の対応が良かったのも気が楽になった一つでした。
「まあ、明日は日本に行くの。いいわね。実はね私の妹がモデルをやっていて毎年日本に行くのよ。」なんてことを気さくに話しかけてきました。「うらやましいけど私はブスだから。モデルは無理。」そう言う事を云われてよく見ると彼女もなかなかの美人。目の大きな、きれいな人形のような顔立ち。「いや~、あなたもなかなか奇麗で、モデルになれますよ。」などと言っていると。
「今これが届いたよ」と私の荷物を持ってきました。
私は荷物との再会を喜び、そこを立ち去りました。
Commented by at 2010-03-13 22:10 x
荷物を紛失されなくて良かったですね。
私も空港で名前を呼ばれた経験があります。
搭乗券の名前が別人のだった(笑
Commented by Marrrsan at 2010-03-14 01:41
●魚さん
幸い荷物がなくなったことはありません。
見つかったら日本まで送ると言ってくれたし、
今回もそれほどは心配していませんでした。
ただ気分的な問題ですね。
今は搭乗券もオンラインで取れるし、
別人のものを持つという可能性は減っていますね。
今回も家で印刷したチケットを持っている人が
多かったようです。
by Marrrsan | 2010-03-13 16:32 | ・エトセトラ | Trackback | Comments(2)