今日は30度近いような初夏という言葉がぴったりの汗ばむ暑い日だった。
天気も良かったのでロヨラに行く前に久しぶりにチューレーン大学(Tulane University) を散策してみようと思い立った。

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チューレーン大学正面

チューレーンと、ロヨラのメインキャンパスはセイントチャールズ通りに隣り合って存在している。チューレーンはアメリカでも有名な私立大学で評判も高いが学費も高い。日本風に言うと「お坊ちゃん大学」という感じのお金持ちの子息が行く大学というイメージが昔はあったようだ。

私の初めての留学というのは実はこのチューレーン大学のESL (English as A Second Langauage)での語学留学であった。良い大学と聞いていたので期待していたが、ESL
のプログラムは正直言ってそれほどの物でもなかったと思う。講師人もパートが多く講師は良く変わった。

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大学敷地内はずれにあるESLの本部(普通の民家です)

チューレーン大学内にあるニューコムカレッジは古い女子のカレッジとして知られていた。
ニューコムは陶芸でも有名でニューコム製の陶器などは現在高い値段がついていたりする。

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ニューコムカレッジ(Newcomb College)の建物

チューレーン大学の芸術学部はこのニューコムの横に立っている。外観は古い建物ですが数年前に改装をして、内部は明かるく少し近代的になった。改装前に来たことがあったがどの教室も薄暗いという印象があった。この改装で大学のギャラリーがかなり広くなり良い展覧会を開くようになった。私的なことですが改装前頃に版画の助教授を募集していたので応募したところ最終候補に残り面接しましたが、見事振り落とされました。う、う、う。芸術学部にはハワイ出身の日系人のアーサー オカザキ教授がいます。

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芸術学部

チューレーン大学の図書館は南部では蔵書の数が充実していて、私が大学院時代私の大学で見つからない本があればチューレーンに行けと良く言われました。
また、ラフカディオ ハーン つまり小泉八雲関連の資料や蔵書が非常に充実していて日本から小泉八雲の研究者が訪れることがよくあるという。
それというのも小泉八雲はニューオリンズで新聞記者をしていて、ここで開かれた世界博覧会の日本館の展示を見て日本に興味を抱きだしたということがあるからなのです。ちなみに松江とニューオリンズは姉妹都市となっています。

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大学図書館

大学内の食堂には寿司バーも確かありました。
とにかく広くて緑の多いキャンパスで散歩には持ってこい。
道の反対側はオーデュボン公園だし、このあたりは本当にいい雰囲気の場所です。
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Orange Seashell 油彩画 36インチ x 24インチ (91cm x 61cm) 1995
McGlinchey and Staford, Dallas, TX 所蔵

1995年の個展の為に制作した作品。
知人でアンティークショップのオーナーであった女性の家の内部でこの時撮影した写真からいくつか作品が出来た。窓辺にあったこの植物の形が面白いと思い描いてみたくなった。そのあとも何回かこの家にはお邪魔して、写真撮影を行なっている。

作品はテキサス州ダラスにある法律事務所が買い上げ、私にとっては初めてのコーポレートコレクションとなった作品でもある。
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注: この日記はニューオリンズの3月24日の出来事を綴ったもの。


さて静かにロヨラでリトグラフの制作をしようと版画教室へ。
するとビルが(版画の教授)既に教室にいて刷りを行なっていた。
版画ではなく、彼はブックメーキングも教えているので
そのブックメーキング用の本のページを印刷しているようだった。

私は自分の大きな石を取りだし、作業をしていると
今度はリトのコースを取っている若い男がやって来て
アルミ版のリトグラフの制作を始めた。

そして更にしばらくすると
「は~い!と後ろから女性の声。
振り向くとパムだった。
パムとここであるのはずいぶん久しぶり。
彼女も私と同じく生徒としてではなくアーティストとしてこの教室を
使用しているのである。彼女も忙しくてなかなかロヨラにはこれなかったらしい。

これで珍しく教室に4人が作業をしている状態になった。
お互いの仕事に干渉しないためおのおの静かに作業を続けた。
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Five Lemons 油彩画 28インチ x 40インチ 個人蔵 1999

この作品は1999年4月のキャロル ロビンソン ギャラリーの個展に出品された作品。
背景を暗くして光にあたる物体を引き立たせ、ドラマチックな画面を構成するこの技法は17世紀のオランダなどでよく描かれた。静物画ではWillem Kalf のStll Life (1659)などが有名な作品である。

隣人から頂いたレモンを当時住んでいたニューオリンズの家のリビングルームのテーブルの上に配し、ポプリの入ったガラスの瓶を隣において赤と黄、そしてお皿の白というコンビネーションを引き立たせようとしたもの。

私はこのあと日本での個展用にほとんどこの作品と同じような静物画を4号のキャンバスに描いている。日本では浦和市の(現さいたま市)伊勢丹の美術画廊に展示された。
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