<   2005年 03月 ( 11 )   > この月の画像一覧

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かなり幼いころから私は絵を描くのが好きだったようです。
あちこちに良く落書きをしていました。私の実家は私が2歳くらいの時に新築された家でした。その家の至るところに落書きをしていたわけですから親としては困っていたことでしょう。

紙に描いていれば良いのに、障子や壁、柱、襖や戸といった家中の至ところにクレヨンでいろいろな落書きをしていました。

そのほとんどは消されてしまいましたが、一つだけくっきりと柱に残っている落書きがあります。
それは現存する私のもっとも古い絵と言えるでしょう。美術史的に言えばラスコーの洞窟画のようなものです。(大げさな言い方かな)

これがその絵です。
この絵は私が3歳くらいの時に描いたものだと思います。この絵を描いていたときの事は何故か良く記憶に残っています。これは姉が持っていた人形を描いたもので、私は男のくせに人形が好きな子でした。自分には買って貰えない人形を柱に描いていたのだと思います。もちろんこっぴどく叱られたことも覚えています。なぜこのクレヨンの落書きだけが消えずに残っているのかは謎ですが、今となっては残っていて良かったと思っています。

私の絵の原点とも言えるような古い絵が今も見れるというのは素晴らしいことです。私が有名になった末にはこの落書きの柱に相当の値段がつくなんてことありそう、、、、、、もないでしょうね

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Candlestick
石版画(リトグラフ) 16 x 21(40.6 x 53.3 cm) エディッション 1992 個人蔵 (日本、アメリカ、カナダ)

大学院を卒業した年の暮れ、記録によると12月11日にエディッションを刷ったようだ。翌年に商業画廊での初めての個展を控え、この年は相当の作品を制作した。これがこの年の30番目の作品で、もう1枚このあとに作品を作っている。
モデルとなったのは油彩画 Orange Seashell と同じ家である。トゥーシュ(溶き墨)を多用しフラットな黒の部分を多く含む作画からリトグラフ鉛筆による細かな描画部分を増やし始めたころの作品である。個人的にも気に入っている。人気もありエディッションは割りと早く売れてしまった作品である。カナダの人が何処かでこの作品を見てわざわざアメリカのギャラリーを捜し出し、購入したと所属ギャラリーから聞いている。日本でもアメリカでも人気のあった作品で何かユニバーサル的に訴えるものがあるのだろう。
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本日新しいカテゴリー「掘り出し物」を追加しました。
ガレージセールの為の仕入れドライブで見つけた掘り出し物を皆さんにご紹介します。

d0000995_17424370.jpgまず第1弾はこの手のひらサイズのポケット液晶テレビ。
初めゲーム機かオーガナイザーのような物かと思いました。UHFとかVHFと画面の下に書いてあったのでテレビだと認識。
しかし捨てるくらいだからまず壊れているだろうと思いましたが
一応仕入れさせて頂きました。
家に帰ってから電池を入れてスイッチオン!
ちゃんとまともに映るではありませんか。

こんないいものを捨てるなんて、、、、、捨てた人は偉い!
もっと捨ててくださいね。私たちがしっかり拾ってあげます。

これはガレージセールのいいアイテムになりそうです。

RCA LCD Color TV
Manifactured in China
5-1/4 X 3-1/4 インチ
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また出かける用事があったので車をアパートの前の道路に止め、門を開けアパートの敷地内にはいっていく。
イースターということでアパート住人がパーティーをやっている。バーベキューのグリルで2、3人の人が戯れている。
その一人が私を見ると親しげな微笑みを浮かべながら近づいて来る。
でぶとはいわないが肉付きの良い中年のオッさん。野球帽を被って不精髭を生やしている。
見覚えの無い顔。
私に何の用があるのだろう。
「久しぶり、ここに住んでいるのか」と話し掛けて来る。
誰だかわからずでもこちらも知っている振りをして受け答える。
そう言えば良く見ると何処かで見たような顔。
声に特徴があり、その声を聞いているうちに誰だかわかって来た。

彼、クレイグは私が留学していたコミュニティカレッジの先生だった。
もう20年近くも前のこと。
私と同年代くらいの彼はその頃若くてスリムないい男だった。
自分のことは棚に上げて、いや~ずいぶん変わったもんだと思った。

肉付きが良くなってお腹も出ている、帽子を取ると禿げ。昔のクレイグとは
すぐには気がつかない。昔を知らなければそれはそれでまあ悪くはない中年男だろう。

アパート住人のパーティーの主催者と友人で招かれて来ているという。
奥さんも来ていてはじめて紹介された。

しかし彼は直ぐに私に気づいたということは私は変わっていないということなのか。
2月から髭を生やしているのに認識できたということは髭があってもそんなに違いはないということ?

とにかく久しぶりで、しばらく立ち話。
小さな学校だったので教師との距離も近くあたたかい雰囲気の中で学んだのでいい思い出がある。その彼も来年にはリタイアするという。絵に専念するようだ。
なつかしい顔にあえてうれしい日だった。
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Dance of Light 石 版画(リトグラフ) 手彩色(色鉛筆) 11-1/4 X 24 in (28.5 x 60 cm)
エディッション 10 1991 個人蔵

この作品はもともと白黒の石版画として1991年まだ大学院生の時制作されました。
この年はサマーセメスターを取って、リトグラフの制作に集中しました。
夏の夕暮れ高い窓から入って来る光が家具の上に置いてあったガラス瓶などに反射して面白い影などを壁に映し出している様子を見つけ、いくつか静物を並び変えこの作品が出来ました。
白黒の作品として自分でも気に入っていた作品で、彩色する気持ちは全然無かったのですが2年ほど前の日本での個展で画廊から依頼されしぶしぶ同意して彩色したのですが、我ながら結果には満足しました。10枚のエディッションの作品ですが彩色されたことにより1枚だけのオリジナル作品と言えます。
彩色には水彩や色鉛筆を使いますがリトグラフには色鉛筆の方が合っているように思います。ただ水彩に比べ時間がかかります。
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今日もいつものガレージセール。
天気予報では午後から下だり坂に向かうが午前中は陽もさすような
ことを言っていたのですが、私の思ったとおり見事はずれて
朝から曇って今にも雨の降りそうな様子。
しかしLCさまはガレージセール実行です。

実を言うと今まで天気の悪い日ほど
売り上げは良いという傾向があるのです。
科学的な証拠がある訳ではないので
私の勝手な希望的予測でしかありませんが。

とにかくどんよりとした空のもとガレージセールのセットアップ。
ほとんど品物だし終わって周りを見回すと
だ~~~れもいません。
ひとっこひとり近所を歩いていない。
ゴーストタウンのような土曜の朝。
こりゃあ今日は全滅かそう思い、私はあとはLCさまに
お任せしてアパートに戻り自分のことをせっせとしていました。

ところが私の予測はあたりました。
私が引っ込むや客が次々やって来てLCさまは大忙し。
売れて売れてもう笑いが止まらないほど。
なんと言っても出した品物の70%は売れてしまうという
とんでもない結果になりました。
もちろんこんなことは始めての経験。

やはり悪い天気はお客を呼ぶ?
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Four Cats (Red Wall) 油彩画 31-1/2 x 35-1/2 (80 x 90 cm) 1999 個人蔵

友人の家の家具の上に飾ってあったものを静物画として描きました。ドラマチックな光を使っていない作品で、むしろ色彩に焦点を置きました。私のそれまでの油絵の作品は白黒のリトグラフの影響で暗い色が多く、絵の具の「赤」はほとんど使ったことがありませんでした。友人の家の壁はこの絵のような赤に塗られていて、赤を使うには丁度いい題材と思い挑戦してみました。 これだけ赤を使うのは気持ちがよかったですね。
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今日は30度近いような初夏という言葉がぴったりの汗ばむ暑い日だった。
天気も良かったのでロヨラに行く前に久しぶりにチューレーン大学(Tulane University) を散策してみようと思い立った。

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チューレーン大学正面

チューレーンと、ロヨラのメインキャンパスはセイントチャールズ通りに隣り合って存在している。チューレーンはアメリカでも有名な私立大学で評判も高いが学費も高い。日本風に言うと「お坊ちゃん大学」という感じのお金持ちの子息が行く大学というイメージが昔はあったようだ。

私の初めての留学というのは実はこのチューレーン大学のESL (English as A Second Langauage)での語学留学であった。良い大学と聞いていたので期待していたが、ESL
のプログラムは正直言ってそれほどの物でもなかったと思う。講師人もパートが多く講師は良く変わった。

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大学敷地内はずれにあるESLの本部(普通の民家です)

チューレーン大学内にあるニューコムカレッジは古い女子のカレッジとして知られていた。
ニューコムは陶芸でも有名でニューコム製の陶器などは現在高い値段がついていたりする。

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ニューコムカレッジ(Newcomb College)の建物

チューレーン大学の芸術学部はこのニューコムの横に立っている。外観は古い建物ですが数年前に改装をして、内部は明かるく少し近代的になった。改装前に来たことがあったがどの教室も薄暗いという印象があった。この改装で大学のギャラリーがかなり広くなり良い展覧会を開くようになった。私的なことですが改装前頃に版画の助教授を募集していたので応募したところ最終候補に残り面接しましたが、見事振り落とされました。う、う、う。芸術学部にはハワイ出身の日系人のアーサー オカザキ教授がいます。

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芸術学部

チューレーン大学の図書館は南部では蔵書の数が充実していて、私が大学院時代私の大学で見つからない本があればチューレーンに行けと良く言われました。
また、ラフカディオ ハーン つまり小泉八雲関連の資料や蔵書が非常に充実していて日本から小泉八雲の研究者が訪れることがよくあるという。
それというのも小泉八雲はニューオリンズで新聞記者をしていて、ここで開かれた世界博覧会の日本館の展示を見て日本に興味を抱きだしたということがあるからなのです。ちなみに松江とニューオリンズは姉妹都市となっています。

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大学図書館

大学内の食堂には寿司バーも確かありました。
とにかく広くて緑の多いキャンパスで散歩には持ってこい。
道の反対側はオーデュボン公園だし、このあたりは本当にいい雰囲気の場所です。
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Orange Seashell 油彩画 36インチ x 24インチ (91cm x 61cm) 1995
McGlinchey and Staford, Dallas, TX 所蔵

1995年の個展の為に制作した作品。
知人でアンティークショップのオーナーであった女性の家の内部でこの時撮影した写真からいくつか作品が出来た。窓辺にあったこの植物の形が面白いと思い描いてみたくなった。そのあとも何回かこの家にはお邪魔して、写真撮影を行なっている。

作品はテキサス州ダラスにある法律事務所が買い上げ、私にとっては初めてのコーポレートコレクションとなった作品でもある。
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注: この日記はニューオリンズの3月24日の出来事を綴ったもの。


さて静かにロヨラでリトグラフの制作をしようと版画教室へ。
するとビルが(版画の教授)既に教室にいて刷りを行なっていた。
版画ではなく、彼はブックメーキングも教えているので
そのブックメーキング用の本のページを印刷しているようだった。

私は自分の大きな石を取りだし、作業をしていると
今度はリトのコースを取っている若い男がやって来て
アルミ版のリトグラフの制作を始めた。

そして更にしばらくすると
「は~い!と後ろから女性の声。
振り向くとパムだった。
パムとここであるのはずいぶん久しぶり。
彼女も私と同じく生徒としてではなくアーティストとしてこの教室を
使用しているのである。彼女も忙しくてなかなかロヨラにはこれなかったらしい。

これで珍しく教室に4人が作業をしている状態になった。
お互いの仕事に干渉しないためおのおの静かに作業を続けた。
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