埃にまみれたバッグ
2005年 06月 01日
この耕耘機を引き取ってもらうことになり、荷台に積まれた物等を整理したいた時、キャンバス地の埃まみれの汚らしいバッグが荷台と運転席を分けるフレームの所にかかっていたのを見つけました。いつもそこにかかっていた訳で見つけたというのは変ですが、そのときまでほとんど気にも留めずに見ていたので、目に入っていながら意識に留まることは無かったのです。
あまりに汚いバッグだったので、私はそれをフレームからはずし、捨てようと思いました。そのとき肩にかける紐のところに名前が書いてあるのを発見しました。かなり色あせていましたが、まだ読めました。
それは亡き父の結婚前の名前でした。(父は婿養子でした。)そして住所も書いてありましたが、それはなんと父の実家の住所でした。しかもそこに書かれていた村の名前は戦後無くなり今は市となっているのでした。つまりこれは戦前のバッグ?
そう思ってみると、どこか兵隊が持っていたようなバッグのような感じもしました。
父は自分の持ち物として戦争に行ったこのバッグを大事に取っておいたのでしょうか。不思議なのは実際に父がこのバッグを使っていたという記憶はなく、このバッグをしみじみ見たのはその時が初めての気がしました。
捨てることなく父が大事に取っておいたこのバッグは、彼にとっては何か相当の思い入れでもあったのでしょうか?
捨てようと思っていたバッグでしたが、父が大事に持っていたこのバッグをわたしが引き継いで持っていようと思い、きれいに洗いました。たぶん使うことは無いでしょうが、このバッグを持っていると若いときの父といるような不思議な気がします。
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うちの父も戦争に行っていました。話したくないような体験だったようで、その体験が父の人生を変えてしまったんでなぁと、今でも思います。
このバッグ、大切にしてくださいね。
このバッグと父が15から19くらいまでの東京で奉公していた時の日記が家にあります。
大切にとってあります。日記は達筆すぎて読めない部分が多いですね。
ウチの父は私と違って整理整頓の達人なので、軍隊で配給されたメンソレータムが、言えば「はい、これ」とすぐに出てくるので驚愕しました。そんなもの取っておいてどうするのか?と思いますが、記念品とも思えず捨てられないまま現在に至ったのかと複雑な思いです。
見つけたときには中にはなにも入っていなくて、何に使っていたのか謎。
子供の頃の記憶をたどると軍隊で履いていた靴とか、足に巻くゲートルとかもありましたね。ゲートルなど巻いている姿を覚えています。