母の意志

d0000995_13191461.jpg


母が亡くなったのが、13日の日曜日。私は17日に渡米する事になっていました。これはどうも渡米の時期を遅らせなければいけないと、案じていました。
しかし私のチケットは、変更が効かない安いもの。キャンセルして新しいチケットを購入するしかないのかと思っていました。当初だいたい初七日までは日本に居て、それから渡米しようかと思っていました。しかし、4月の後半になるとゴールデンウィークが近づき、航空運賃もぐーんとアップします。

お坊さんの都合でお通夜が1日開いて火曜日、そして告別式が水曜日と決まりました。予定通りの渡米だと告別式の翌日と言う事になります。姉に相談すると、とにかく葬儀に出られれば、良いとわれ、その言葉に甘え葬儀の翌日の出発と決めました。

頼りない喪主でしたが、親族代表の言葉を告別式で述べられたのは良かったと思っています。乱れることなくしっかり読む予定が、自分で書いた言葉ですが「生前」と言う言葉を改めてみた時、感情が突然こみ上げて続く言葉が滞ってしましました。しかし、母の思い出を語ることで精神的に何か少し吹っ切れたような気持ちになれた事も事実でした。

そして翌日の早朝アメリカへと旅立ちました。12時間近くのダラスフォートワースへの飛行は意外と長いとは感じず、あっという間でした。イミグレーションと税関で引っかかりましたが、それは想定していたので、ニューオーリンズへの飛行機はちょっと遅らせてあったので、問題なく搭乗でき、時間通りに到着しました。(最近問題のあったアメリカン航空でしたが・・・・)

荷を解き、日本から持ってきたいくつかの作品と偶然他の目的で持ってきていた母の着物を見た時突然、あるひらめきが沸きました。

それは、5月の個展を母にささげる展覧会にしようと言う事でした。
持ってきた母の着物を会場に展示して、母が私の個展会場を見守ってくれていると言う会場作りにしようと思いました。
ギャラリーにその提案をすると、快諾して「あなたの好きなように会場作りをしてください」といってくれました。

奇しくも、私の個展の最終日は5月31日。それはなんとまさに母の四十九日にあたります。仏教ではこの四十九日が、この世から来世に旅立つ日とされています。これは母がちゃんと死ぬ日を計算して、私の個展の無事と成功を見届けてから来世に旅立って行くのだと、そんな風に私には思えます。

母の供養になる個展を、芸術家としてひとり立ちしたニューオーリンズで出来る事、実際にではありませんが母の代わりの着物が見守ってくれる個展を開く事ができる幸せを感じています。

1年半前にこの個展を決めたときから、母の意志が働いていたのでしょうか?
[PR]
by Marrrsan | 2008-04-21 14:22 | ・私的周辺雑記 | Trackback | Comments(10)
トラックバックURL : http://marrrsan.exblog.jp/tb/7749459
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by ふ〜 at 2008-04-21 19:29 x
それは素晴らしいことですね。まさに必然でしょう。
亡くなられたのは単に姿が見えなくなっただけです。
気持ちが通じているからこそ、実現できるのですよね。
きっと、喜んで胸いっぱいに幸せを詰めて旅立たれるでしょう。
ま〜さん、あなたは素敵な息子ですよ。
Commented by non_troppo88 at 2008-04-21 20:06
まーさん!この度は御愁傷様でした。

ニューオーリンズへ帰られたんですね。
お母様へ捧げる展覧会!なんと素敵なアイデアでしょうか。
きっと喜んで成功へと導いて下さいますよ。

お母様は、いつもそばにいて大事な息子を守ってくれていますよ。
そちらでの展覧会の様子をまたご紹介下さいね。
Please take care of yourself! See you soon!
Commented by fuku3priyou at 2008-04-21 21:52
RAITA王子です。
この度は最愛のお母様を亡くしまして本当にご愁傷様でした。
私も3年前に父を亡くした時には頭の中がパニックで
葬儀終了後もバタバタした事が未だ昨日のように感じます。
とにかく暫くは大変でしょうが頑張って下さい。
Commented by shinia62 at 2008-04-22 00:32
運命的な偶然と相俟って、この度の個展は特別な物に成りそうですね。母親が(母親の着物が)見守る会場。感動的です。近くなら私も行ってみたいです。
Commented by taishiho at 2008-04-22 06:35 x
それは素晴らしいアイデアですね。
お母様に見守られながらの個展
これだけ気持ちの篭った個展はないでしょう。
Commented by Marrrsan at 2008-04-22 13:26
●ふ~さん
大したことはできなかった息子ですから
ささやかな事であの世で喜んでもらえたらと思います。

Commented by Marrrsan at 2008-04-22 13:33
●non-troppoさん
忙しくしていることで、悲しみを少しは忘れていられます。
とにかく作品を仕上げなくては。
展覧会の様子は報告しますのでお楽しみに。
Commented by Marrrsan at 2008-04-22 13:35
●RAITA王子さま
私は父を亡くした時はニューオーリンズに居て、葬儀には間に合いませんでした。母の時は少なくともその場に居られ、葬儀にも参列できた事は良かったと思っています。
Commented by Marrrsan at 2008-04-22 13:38
●shiniaさん
まったく突然思いついて、しかも母の着物を持っていたと言うのは
なんと言う偶然だったでしょう。
ウルグアイに行くよりはニューオーリンズは近いですよ。(笑)
Commented by Marrrsan at 2008-04-22 13:43
●taishihoさん
たまたま母の供養になるような絵を描いてあったので
それも偶然だったのか、母の企みだったのかと思っています。
個人的こじ付けなのかもしれませんが・・・。