My stones
2007年 05月 12日
これが私の商売道具。
石で~す。
もちろんただの石ではなく、リトグラフ用の石版です。石の種類はライムストーン。
ライムストーンなんて英語だとなんかいい響きでしょう。
日本語では石灰石です。
あまり混ざりけのない良い石灰石は、ドイツのバイエルン地方で取れます。
取れましたというほうがいいかな。だんだん良質のものは少なくなっているようです。
私のものも大きさは左の石が27 x 38 cm で、厚さが7.5cm あります。重さはなんと
20kg を超え、この前の帰国の時に日本に持ち帰ったのですが頑丈なスーツケースに
これ1個で重量オーバーでした。でもこれだけの厚みの一枚のリトの石版は日本で買うと
輸入品ですから7~10万くらいするのではないでしょうか。私は10数年前知人から1万円くらいで譲ってもらいました。かなりお得だったですね。アメリカでも3~4万はするでしょうから。
ですから重量オーバーの超過料金を払っても損にはなりません。しかし、なんと言っても重いことが運ぶのには大変です。もう一つアメリカにあるのですがこれよりも大きく重さも当然もっと重くて、持って帰りたいのは山々ですが運搬を考えると躊躇してしまいます。
右側の石は前に石のリトをやっていた人から、譲り受けたものです。
左のものより大きく 46 x 46 cm あります。 しかしこの石自体の厚さは3.5cm しかなく
これではプレスにかけた時容易に割れてしまう可能性があります。それで厚さをもたせるためにほかの石が石版の下に貼り付けてあります。
こうして何とか 5cm の厚さがあります。
これはまったくべつの種類の石が貼り付けてありますが、薄い石灰石同士を貼り付けて厚さを持たせたものがアメリカでは売っています。これだと裏表の両面つかえることになります。
とにかく石のリトグラフは石の重さで大変ですね。
大きな石となると人の力では持ち上がらず、簡単なフォークリフトが必要なくらいです。
そんなこともあって今は金属板のリトグラフが盛んです。
長年石を使ってやっているので、私はあの石の肌触り、リト鉛筆と石の触れ合う時の手に伝わってくる石版独特の感覚と言うものが好きです。
100年以上それとも半永久に持つものなのですか?
解らないながらも、想像してしまいました。
きっと、好きそ~な気がします。
パラフィン紙に唇をあて、ohhhh~~~は好きです。
チョークと黒板のネバリのある感じは嫌いです。
トレーシングペーパーに濃くてぶっとい芯で描くのも好き。
あれ、ハズレましたか? (~_~;)
リト鉛筆をとおして伝わってくる石の固さとか、表面のざらつきなどが
金属板からは得られない、何ともいえない感覚です。
ん~、まあ例にあげられたものはあたらずとも遠からずでしょうか。
特に二つ目、三つ目の例が近いような・・・・。
子供の頃、白い塗り壁にかきかたえんぴつで落書きしたのを思い出しました。
今度、リト鉛筆買ってみます。あまり高くなければ・・・。
石版の方は無理なので、そこらの石に描いてみましょ。
。
今、美術館に通って制作していますが、本当は描画だけは自分の仕事場でじっくりしたいところです。
ダイヤよりもまず自分の石が欲し~い(^_^;)
石で制作すると、アルミにはもう戻れない気分ですが体力の乏しい私には、せいぜいお弁当箱程度の石しか使えず、少し物足りないです。
・・・でもやっぱり石のほうが楽しいですね(^_^;)
石は本当にリトをやるものにとっては、欲しいですよね。
しかし重くてその扱いがいつも問題です。
でも近くにリトができるところがあるのは幸せです。
私はないので自分で少しづつ必要品を買い、石が手に入ったので
思い切ってプレスも買いました。
リト鉛筆、正式なやつはお高いですよ。
1本800~1000円くらいするのではないでしょうか。
日本ではリトをやる人はダーマトグラフとか言うものを代わりに使っています。これなら1本100円程度です。
そこらの石では感覚が違うと思います。
220番の金剛砂で磨いた石灰石でないと・・・・。
近くに住んでいれば教えてあげられるのですがねぇ~。
ダートマって5色もあるんですか?黒しかないのかと思ってました。
ダートマは堅さが1種類しかありませんが、リト鉛筆は1から5までの堅さがあります。
>近くに住んでいれば・・・・きっと、うるさがられると思います。
ではhanaさんとはすこしhanaれていた方がいいのでしょうかね。