USA 再び (30) 鮮血のサンフランシスコ その2
2006年 08月 31日
私はひとつのベンチを見つけ腰をおろしました。そして手に入れたパンフレットを読み始めました。しばらくして何か人の気配を感じました。顔を上げると一人の黒人が立っていました。彼は何事かを私に話し掛けました。
「● × △ ◎ ■」
早くて英語が聞き取れません。「 I beg your pardon ?」
といい聞き返しました。
男は再び
「● × △ ◎ ■」といいます。
やはりダメです聞き取れません。
「I'm sorry I can't undersatand」
といって私はパンフレットに目を落とし、再びパンフレットを読み始めました。
次の瞬間ガアンと眉間に激しい衝撃を感じ、目の前が一瞬暗闇になりました。ふと顔を上げると怒りに燃えている黒人がも目の前に立っていました。私には何がなんだかわからず呆然としていました。
私は手を額に当てました。すると鮮やかな血がどくどくと流れていました。そして流れる血は私の着ていたシャツも赤く染めていました。
男は更に私を何回か殴り足蹴にしました。しかし血を見た私は興奮して男にかかっていきました。しかし力では到底かないません。そして男は大声で何事かを叫びながら逃げていきました。
血まみれの私はビジターズインフォメーションの中の日本人の受付の所へと助けを求めに行きました。その人は血まみれの私を見てびっくりしているようでした。私はオフィスに連れていかれそこに横になりました。しばらくして救急車と警察が駆けつけました。
救急隊員は怪我を見て恐らく犯人は指輪か何かをしていてそれで眉間が切れたのだろうといっていた。警察からもあれこれ詳しくその黒人の事を聞かれました。
1,2時間そこで休んでいて、もう大丈夫という状態になり救急隊員から言われた病院へ行く。しかし大げさにターバンのように巻かれた包帯と血だらけのシャツで歩いていくのは恥ずかしかった。また黒人とすれ違う時などちょっと殴られそうで怖かった。
こんなことで予定していたことがすべてだめになる。
おとなしくホテルに帰り静かにしているしかなかった。
私は心が狭い上弱いので、もしこういう事をされたら、
一気に黒人が嫌いになってしまうでしょう。
やり返したmarrrsanさんは(本当は危ないのかもしれないけれど)、素晴らしいと思います。
私も闘える人間になりたいです。
気の弱い私ですが、血を見ると興奮して
大声で日本語で「なにするんだ、馬鹿や郎」とか何とか叫んでいました。
●ladyさん
いやー、ほんと出血の量は凄かったと思う。
よく貧血にならなかったと思う。着ていたシャツは真っ赤に染まりました。
●genovaさん
誰も助けにはきてくれませんでしたね。
割と回りは観光客でいっぱいだったのに。観光局の近くで
助かりました。
●shiniaさん
何者かはわかりません。たぶんドラッグか何かをやっていたのでは
ないかと警察は言ってました。