新聞記事
2006年 05月 15日
本日その文章が新聞に掲載されました。ほとんど私が書いたそのままですが、ひとつだけ「ドラフトマン」という言葉を使い、それが一般の人にはわかりづらいと言う指摘を受けました。私自身良い日本語が思い浮かばずカタカナにしておきました。「絵の上手い人」という意味で使ったのですがそういうと陳腐な表現で、他にいい言葉が浮かびませんでした。そこのところは編集の人にお任せしました。
また展覧会の絵の中から1点を選び言及して欲しいと言うことでした。191点の展示作品から1点選ぶのは大変でしたが、技術的な面で面白いと個人的に思った「嗅覚」という作品を取り上げることにしました。
600字程度ですのでたいしたことは書けませんでしたが、地方新聞を読めないブログ読者のために記事のオリジナルの文章を以下に掲載します。
石版技法(リトグラフ)は1798年にアロイス・セネフェルダーによって発明されました。木版や銅版と異なり石版は印刷面は凹凸が無くまっ平です。石の表面に化学変化を生じさせ、インクの乗る部分とインクをはじく部分に分離させ刷ると言うのが石版画の技法です。つまり石の表面に描画すると言うこと自体が製版の一部となり、木版のように版を彫ったり、銅版のように版を酸で腐食させることが無く、他の版画技法より作家の手に一歩近いと言えるでしょう。
絵画、彫刻を学んだドーミエは優れたドラフトマンでほとんど記憶によって作品を描くことが出来たようです。彼のような画家にはこのリトグラフと言うより直接的な版画媒体は最も適していたようです。どの作品を見ても彼のデッサン力にはうならされます。
更に同じ石版画家としては彼の使う描画テクニックにも感心します。彼が石の研磨など石版画の製作までの準備も学んだことが石版画の描画の技法を使うことにも寄与しているのではないでしょうか。
「嗅覚」という作品ではリト鉛筆による描画だけで充分な作品のようですが、ドーミエはニードルによる石版表面の削り取りを多用しています。画面左の鳥かごなどの使い方は珍しくありませんが、左下の影の部分など陰影を描く部分でもニードルによる作業が見られ、単なる鉛筆による描写とは違った立体感をかもし出しています。
じめじめとしたうっとしい梅雨に入ってきました。こんな時期は休みの日でもなかなか外に出かけたりするのがおっくうです。そんな時は家で何か新しい事を始めてみるのもいいかもしれませんね。... more
県内の方のたくさんの方の目にとまったことでしょうね!おめでとうございまぁ~す。
追伸:友人割引もありますよぉ~。水曜定休日で他の日は朝9時から夜7時まで営業してますので よろしければお出かけくださいませm(_ _)m
小さい記事で目にとまったでしょうかね?版画協会のメンバーのMSさんが春陽会から何とか賞を受賞と言う記事は大きくて写真入で多くの人の目に触れたでしょうね。MSさんもこのブログ知っているようなので、読んでいたらここでおめでとうと言わせてもらいます。
そうですか、割引がありますか。では考えてみます。
朝9時から夜7時とは大変ですね。しかも週休1日。
今描き始めた石リトに、ニードルを使ってみたくなりました。
摺った後の石とぎで泣きたくないですが、ちょっと試したいです、うずうず。
版画協会展も春陽展も拝見しました。
ぐんまで知り合った方々がそろって大活躍でしたので、一層楽しく
拝見できました。ぐんまは版画特別県だったのですね~!