ヨイショ

70年代に放送された渥美清主演のドラマに「ヨイショ」と言うタイトルの番組がありました。それまでの渥美清のトラさんのようなイメージから外れた作品にしようと、この作品では渥美清はデパートのレストランの主任の役でいつも背広を着ていました。なんと脚本は山田太一だったのですね。

コメディぽい作品でしたが、シリアスなテーマも潜んでいて、正直それほど面白とは思わず、しかし私はこの番組を見ていました。

ドラマの中にひとつ、とても気になるキャラクターが居ました。それが今福正雄の演じていた渥美清の父親役でした。彼は会社を引退して、家でごろごろしているような役でコミカルな感じもして不思議な存在でした。彼の妻、つまり渥美の母親役は賀原夏子が演じていました。この両親の関係がよく理由がわからないのですが、お互いに会話をしないという不思議な関係で、父親は母親を避けているようなところがあり、何か問題を抱えているような感じでした。でも詳しい説明はなく、母親は会社を退職してから変になったと、退職が退職がひとつの原因の様と思っているようでした。この夫婦の問題は何なのかわからずでも、ストーリーのメインではないので毎回メインのストーリーにこの夫婦の問題は隠れていました。
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それが最終回近くに初めて彼ら夫婦の問題がはっきりしました。その問題は一見些細な事でしたが、父親にとってはかなり重大な問題でそのリアルさにその時初めてこのドラマはすごいと思いました。それは渥美の父親が会社を退職した時、母親が何気なく言い放った言葉で、その言葉が父親にとっては今までの家族のために働いてきた事を否定されたと感じられ、かたくなに妻とは心を閉ざして閉まったと言うのです。
いままで飄々としてなんとなく居た父親にそんな重い問題があったとは驚きました。
そしてそれまでの行動の意味が初めて理解できました。
実際に関係にも言った本人は何の悪気のある意図はないのに、言われた相手は非常に傷つくという事があります。そういう問題を26回かけてドラマの片隅に秘めていたドラマに感服しました。

私にとっては「ヨイショ」は渥美の作品と言うよりこの父親を演じた今福将夫の作品として記憶に残っています。

このドラマを思い出し、このブログも「どっこいSHOW」から「ヨイSHOW」に変えようかとも思ったりしました。
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by Marrrsan | 2011-12-28 17:22 | ・懐古的TV | Trackback | Comments(17)
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Commented by 和美 at 2011-12-30 14:19 x
ヨイショは覚えてないけれどもカネボウの字体は覚えてます。時代を感じさせますね。
Commented by Marrrsan at 2011-12-30 22:06 x
●和美さん
TBSのロゴも時代を感じさせます。
日本鋼管がスポンサーだったと言うのも時代ですね。
Commented by 和美 at 2011-12-31 16:40 x
そう言えばTBSのロゴも覚えがあるような気がします。三洋電気もローマ字じゃないですしね。
Commented by Marrrsan at 2012-01-01 14:13
●和美さん
ロゴも時代と共に変わっていきますね。
Commented by サンディア”すいか” at 2013-06-17 13:22 x
はじめまして。三十九年近く解らなかった疑問の答がやっと見つかりました。ありがとうございます。
当時はビデオデッキもなく、最終回を見逃した自分には、その答を教えてくれるかたとの出会いがありませんでした。みんな裏番組の太陽に吠えろを見ていたようですから。
ゴキブリのでっかい模型をシンガーソングライターのケメさんが作った場面が妙に印象に残っています。
Commented by Marrrsan at 2013-06-18 00:23 x
●サンディア”すいか”さん
私のブログが長年のもやもやの解消になったとは嬉しいですね。私には鷲尾真知子も記憶に残る女優でした。
Commented by ネコ好きママ at 2014-10-03 10:38 x
1年前なのに失礼します。当時私が6歳ぐらいで、観ていました。すごく面白くて大好きでした。私にとっての渥美清は寅さんよりもこのドラマのイメージが強いです。レストランの乱暴な客を美人(梶芽衣子?)のウェイトレスがエイッと投げ技で撃退したり、隣のおせっかいな春川ますみが、しょっちゅうお裾分けを持って来たりで渥美清を困らせていました。オープニングが渥美清のキャラクターアニメでチョコチョコ遊園地を歩き回るかわいい感じでした。BGMは眠そうな歌声で最後ヨイショ」と何度もコーラスが入ってほのぼのした記憶があります。彼のお父さんが穏やかでぽよよんとしたおじいさんでしたね。「これから温泉に行こうよ。」と奥さんに言ったら、お母さんが洗濯物を干しながら「忙しくてそんな暇ありませんよ!」と機嫌が悪いのかきつーい口調で言ってしまい、穏やかなお父さんがキレて表彰状などをあちこち投げつけて、窓ガラスがバリバリに割れて衝撃的でした。子供心にきつい口調を言うのはダメなんだと思いました。自分の子どもの3者面談は忘れるくせに、こんなことばかり覚えていて。焼き直しでリバイバル放映してほしいな。
Commented by Marrrsan at 2014-10-03 13:49 x
●ネコ好きママさん
ヨイショの主題歌がYoutubeにありました。「いつかはきっと」で
Youtubeで検索してください。
1974年の作品なのでテレビ局でもビデオの使いまわしをして、残っていない可能性がありますね。
Commented by ネコ好きママ at 2014-10-03 19:46 x
ありがとうございます。さっそくYOUTUBEで聴きました。フィルムが残っていないなら、希望で大泉洋や高嶋政伸主役で再ドラマ化してほしいです。
Commented by ミラりん at 2015-01-29 01:37 x
こんにちは
凄く子供でしたが、母が観ていて私も観ていたのです。
内容も詳しくは覚えていませんが、主題歌は今も歌えます!
私にとって渥美清は「ヨイショ」なんですよ。
懐かしいです^^
Commented by Marrrsan at 2015-01-29 09:04
●ミラりんさん
はじめまして。こういう古い視聴率もそこそこだったドラマの
記事に反応があるのはうれしいですね。ビデオが残っていたら再放送してほしいですね。
Commented by サンディアすいか at 2015-12-25 11:52 x
つまずきそうになったとき、落ち込みそうになったとき、ちょっと腹が立ったとき、このフレーズを口ずさみます。
ヨイショ♪ヽ(´▽`)/
Commented by Marrrsan at 2015-12-25 14:02
●サンディアすいかさん
私はちょっと休む時このフレーズ、「どっこいしょ」。
Commented by にゃご at 2016-06-12 20:53 x
すごいすごい。感動しました。クラスメートに「ヨイショ」を見ていたこどもはおらず、その後もこのドラマを知る人に巡り会えず。40何年も、「いつかはきっと」を口ずさんできました。脚本が、大好きな山田太一さんだったとは。小4のわたしは、ウェイトレスになるのが夢でした。19歳のときに、夢が叶ってうれしかったな。
Commented by Marrrsan at 2016-06-12 21:42
●にゃごさん このブログを書いてまさか時差でこれほど反応があった記事は初めて。案外このドラマを見て記憶に残っている人も多いのですね。やっぱり山田太一の脚本がきいていたのでしょうね。このドラマで女優、鷲尾真知子の存在も記憶に残りました。
Commented by かとうどん at 2017-04-17 18:05 x
今頃ですみません。
当時、葛飾に住んでいた親戚からもらった『寅さん』のマスコット人形が家にありましたが、映画は見ていなかったので、僕にとっての渥美清は、このドラマが最初の渥美さんでした。
断片的にしか覚えていませんが、弟の小倉さんが勤めていた看板屋(絵が得意)の先輩が宮内さん(青レンジャー)で、恋人(マリアさんとは知らなかったです)を横取り?されたこと。山田パンダさんが本人役で出演。口癖が主人公と同じ、しんどい時の『ヨイショ』だったこと。
くらいですが。
小3でしたが一生懸命見ていました。
Commented by Marrrsan at 2017-04-18 11:42
●かとうどんさん
案外覚えている人がいて驚いています。小3で覚えていると言うのはかなり印象深かったのですね。