「時間よとまれ!」  ふしぎな少年

タイトルの言葉を聞いて矢沢永吉をまず思い浮かべる人は世代が若い。
われわれの世代だと「時間よとまれ!」と聞くと思い出すのは太田博之が主演した
NHKのドラマです。

d0000995_2126434.jpg「ふしぎな少年」は手塚治虫原作の漫画です。 原作があってテレビ化されたというよりテレビと漫画が同時進行だったようです。漫画は「少年ブック」の1961年5月号(5月号は4月に発売された)から連載され、テレビは4月から始まったようです。(あるサイトでは10月とあるが4月というのが正しいようです。)
話は偶然4次元の世界を通り抜けたことにより、時間を止めることができる能力を持つことが出来た少年サブたんの物語で、サブたんの言う「時間よとまれ!」というのはわれわれの世代の子供の間でははやったものでした。CGのない黎明期のテレビですから、テレビでは俳優たちが時間を止められている間はじっとしているのですが、子供ですから細かいところを見ていて、「あ、あの人少し動いた」とか言っては面白がっていたところもありました。
本当に時間を止められたら面白いだろうなと、いろいろな空想をはぐくませてくれた番組(漫画)でもありました。
d0000995_21344852.gif今回この文章を書くに当たり、インターネットで調べた結果、いくつか興味深いことがわかりました。

まず、テレビの「ふしぎな少年」の演出をしていたのが今は作家としても活躍している辻真先さんなのでした。彼は当時NHKの職員だったようです。この番組が終わる頃NHKを退職しています。手塚治虫の虫プロでの作品の脚本なども多く手がけているので、もしかしたら手塚治虫に引き抜かれたのでしょうか。「ふしぎな少年」の企画が持ち上がった経緯として、NHKの演出部の人が手塚のファンで、ある漫画に非常に興味を持っていてそのアイデアを膨らましてテレビ番組が出来ないかと手塚に話を持ちかけて「ふしぎな少年」ができたと言うことです。この演出部の人というのがおそらく辻真先だったのでしょうね。

d0000995_21453024.gifさてその辻真先が(話を持ちかけたのが辻と仮定してですが)好きだった手塚の作品というのが「新世界ルルー」という漫画なのです。「ふしぎな少年」をさかのぼること10年前の1951年に発表されたこの漫画は基本的な設定は「ふしぎな少年」と同じようです。ひょんなことから4次元の世界を通り抜けたロック(手塚作品に良く出てくるキャラクター)が時間を止める能力を授かり、いろいろな冒険をしていくというような話のようです。

また「ふしぎな少年」の脚本を担当した石山透は後に「時をかける少女」のNHK版「タイム・トラベラー」とその続編の脚本を担当していて、時間をテーマにしたSF作品に初期の頃からかかわっていたということになります。
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by Marrrsan | 2005-08-09 21:53 | ・懐古的TV | Trackback | Comments(5)
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Commented by rococo at 2005-08-09 23:55 x
うひょ~(^_^;)大好きでした。空想して4次元の扉を探したものです。
少年は太田博之さんでしょ?可愛かったですよね・・・今でも私にとっての美少年像の原点です。俳優から実業家に転身、たしか、一時は画商さんでした。ご縁がなくて残念だわ(^_^;)
Commented by lanova at 2005-08-10 03:02
観てましたよ!「時間よ…止まれ!」って声をかけて、みんなで固まる遊びやってました。太田博之って甘いマスクでハンサムなお兄さんという感じでしたねえ。アメリカのトワイライトゾーンもこの頃でしたっけ?
Commented by genova1991 at 2005-08-10 04:59
わ~!
続々と「懐かしシリーズ」が登場しますねぇ~・・!
1961年のテレビなのですか?(何歳だったのかしら・・?)
「時間よ~とまれ!」は大流行しましたよね。
辻真先さんがかかわっているとは知りませんでした。
色々調べて下さって有難うございます。
Commented by lemonodasos at 2005-08-10 09:11
知ってます、その言葉、それだけです。外には矢沢永吉さんの歌もありました。ずっと後でしたが・・・。時間を支配できるなんてすごいですよね。
Commented by Marrrsan at 2005-08-10 10:15
●rococoさん
「小銭寿司」の太田博之は知っていますが、画商もやったのですか?
「怪獣マリンコング」も太田博之の作品としては記憶が強く残っています。

●novaさん
そのあそび「だるまさんが転んだ」に似ていますね。
「トワイライトゾーン」日本では「ミステリーゾーン」と言いましたね。
アメリカではリメークされたりしましたがオリジナルのインパクトと
展開の面白さにはかなわなかったように思います。

●kekoさん またはnova(ge)さん
時間よとまれが「新世界ルルー」という作品から始まったというのは
新しい発見でした。

●まどかさん
時間を止められたら、、、想像するといろいろな面白いことが出来そうで楽しいですね。